ブラウザマーケティング

このブログを通して考えたいことを、今一度まとめてみます。

今、OS以外で世界で一番起動されているソフトウェアはブラウザソフト、とりわけIEが多い。これは統計を取るまでもなく、実感として共有できるのではないかと思います。
特にWebの「向こう側」を意識した場合に、ブラウザソフトの役割というものは非常に重要だし、影響も大きい。
このブラウザソフトの役割に、もっと焦点を当ててみたらどうだろうか。
そんな軽い気持ちからスタートしました。

Lunascapeとの出会いはもう、3年ぐらいたつでしょうか。ちょうど使いやすいRSSリーダーを探していたところ、ブラウザとRSSが一体になったソフトということで僕はすぐに飛びつきました。
今でも多くのRSSリーダーがそうですが、僕はRSSリーダーの、情報だけ読めれば良い的な潔さがあまり好きではなかった。もちろん便利ですし、RSSリーダーがデザイン過剰になる必要はないのですが、その大元のデザインのページをすぐに参照したい。という欲求にASP型のRSSリーダーはイマイチだったりしていたということもあり、結構便利に使いました。

IE7が登場以来、タブブラウザRSSリーダー搭載、といったこれまでの売りはかすんでしまったのかもしれませんが、僕はこれまでの実績から、Lunascapeが行おうとしていることは、ソフトウェアの可能性を大きく変えていくんじゃないかと思っています。
一昨日のエントリーに書いたように、すでにLunascape社の人はPCを所有するという感覚から離れてきている。
デスクトップに「ある」必要のないものはすべてオンライン上に「ある」という、ユビキタスコンピューティングの実践。
これにかかわるLunascapeのOSを補完する役割。
さらに、カスタマイズを自由に行い、使いやすさを追及することができるなども、(これは現状デスクトップ型ですが)非常に可能性を秘めています。
ポータルサイトでは、ポータルサイト内でのユーザーの行動を蓄積して、ターゲティング広告を打つことができますが、ブラウザであればこの「サイト」という壁をいとも簡単に打ち破ることができます。
Yahoo! Formula 1では情報を見ない人が、F1 Live.comwo毎日チェックしている無類のF1好きということも、ちゃんとわかります。
そういうことが、ブラウザレベルではわかる。そしてこの情報を(個人情報と切り離して)持つことができる。
IEでは(おそらく)できないことを、Lunascapeならやれることがたくさんある。FireFoxや、Operaや、sleipnirでもできることかもしれないけれど、見た限りでは、一番僕の思うPOINTを理解しているのがLunascapeだとおもう。

僕がWebに触れたころは、まだブラウザをインストールすることからはじめないといけなかった。必然的にどのブラウザを使用するか、自分で選択しなくてはならなかったし、用途によっては複数のブラウザをインストールするのが当たり前だった。
そんなこと、まったく経験していない人たちに、ブラウザをインストールすると新しい世界が待っていることを知ってもらうのは容易じゃないかもしれない。でも、楽しさを分けることで、気づいてくれる人が少しでもいてくれるなら、一緒にブラウザマーケティングで開けることについて考えてみたいと思います。
散文失礼しました。またまとめる機会を作りますが、今日はこれにて。